自宅付近の放射線量について /東京都渋谷区、江戸川区で、寺山修司の初版本、植草甚一、小林信彦、映画、サブカル、ジャズ、音楽、安保闘争、SF、ミステリー、推理小説、昭和40年代の同人誌などお譲り頂きました。
カテゴリー/原発・放射能/くまねこ堂通信今日は、いささか深刻なお話になりますが・・
先日、普段からよく行く新刊書店に行ったら、
「放射能から身を守る!! ガイガーカウンターGuideBook」
という本が店頭の一番前に並んでおりました。
ごく普通の新刊屋さんにこんな本が並ぶとは・・
なんという世の中になってしまったのだろうと暗澹たる思いです。
実は私自身、ガイガーカウンターを持っております。
「TERRA-P MKS-05」という機種で、チェルノブイリ原発のあるウクライナ製です。
(ネットで色々調べましたが、一般家庭で手に入るレベルとしては
使い勝手も良く性能も良さそうだということで、こちらを選びました)
原発事故以来、ネットで様々な情報を見聞きするにあたって
ガイガーを欲しいなとは思っていたのですが、購入に踏み切ったきっかけは
自宅の割と近くにある東部スラッジプラントの問題が発覚したことでした。
今日、自宅の前の側溝を測ったところ、2.16μSv/h(マイクロシーベルト) という値が出ました。
(ガンマ線のみの値です)
・・愕然としました。
この1か月、首都圏の色々な場所を測ってきたのですが、
私が実際に見た中ではこれが一番高い数値です。
側溝や雨どいの放射線量が高いことは知っていたので、
高い数値を出すことは十分予想をしていたにもかかわらず、
数値は私の想像を超えていました。
2.16μSv/h(マイクロシーベルト) は、年間に換算すると大体18.92mSv(ミリシーベルト)、
本来年間に許容される放射線量は1mSv(ミリシーベルト)ですから
自然放射線量を考慮に入れても大幅に超えることになるでしょう、
まあ実際には側溝のそばに24時間365日ずっといることは無いわけですが、
いずれにしても素手で触れたり近寄ったりはしたくない、
特に小さいお子さんにはそばに寄ってほしくない放射線量です。
ちなみに、家の周辺は、大体0.12~0.17μSv/h (マイクロシーベルト)くらいです。
家の室内では大体毎日0.12μSv/h (マイクロシーベルト)くらいです
(いずれもガンマ線のみの値です)。
・・これとて、決して理想的な数値ではないと思うのですが・・。
この側溝部分を掃除したい、しかしここでまた茫然とします。
某市で焼却灰から7万ベクレル超を検出したというニュースや、
某市がキロ当たり2万8100ベクレルの焼却灰30トンを秋田県に搬入した
というニュースはまだ耳に新しく、
その他でも関東各地で放射性物質を含んだ焼却灰・汚泥の処理のことが問題になっています。
本来、土や葉っぱは燃えるゴミで出せるわけですが、
この側溝の土を燃えるゴミに出せば結局焼却灰となるだけで、
放射能物質が消えて無くなるわけではない、場所を変えて存在し続けるだけです。
一体どうすればいいのだろう・・
そして問題は外部被爆だけではありません、より深刻なのは内部被爆。
たとえば今、基準値の7倍近いセシウムが検出された牛肉が
全国に流通してしまったことが大きな問題になっているけれど、
そもそもこの基準値自体、実は原発事故後の3/17に
内閣府の食品安全委員会によりこっそり変えられており、
ウクライナと比較して飲料水は100倍、野菜は7倍、肉は2.5倍基準がゆるい
らしい・・・
情報を調べれば調べるほど、この日本という国で
自分の身を守れるのは自分だけだと痛感しています。
でも、仮にまだネットが普及していない20年前に原発事故が起こっていたら、
私たちはきっと何一つ自分の手で真実を知ることはできなかっただろう。
でも今はネットで外国のニュースも調べることもできる、
チェルノブイリの現地で活動していた医師などが伝える事実も知ることができる、
長年原子力に携わってきた専門家などの意見を知ることもできる。
そしてネットを通じて、様々なネットワークが築かれつつあります
(たとえば「チェルノブイリのかけはし」など、
特に小さいお子さんを持つお母さんたちが各地で立ち上がっておられるようです)。
そして今日、菅総理が「脱原発社会を目指す」と記者会見で発表しました。
どの程度期待できるのかは私にはわからないけれど・・
でもこれは今までの日本の歴史では無かったことでしょうから、
新たな大きな一歩になってくれるといいなあと願ってやみません。
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