くまねこ堂・妻のブログ
失敗の教科書
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現在3位です、皆様どうもありがとうございます!!
こちらの本を読みました。
「失敗の教科書」宮下裕介/扶桑社
手塚治虫、小澤征爾、矢沢永吉、安藤忠雄、羽生善治、
モーツァルト、スティーブ・ジョブス、オバマ大統領といった
17人の偉人・有名人の「大失敗」を取り上げ、
失敗にどう対処すれば人生がよりよいものになるか、
失敗との向き合い方、付き合い方が書かれている本です。
人の失敗談って、正直すごい興味がありますよね(笑)
それを聞くことによって
「あ、なんだ、こんなすごい人でも色々失敗してるんだな!(´∀`)ノ」
と、勇気が湧いてくるし。
そしてまた、その失敗をいかに克服しプラスに転じさせたかのプロセスが聞ければ、
とても勉強になりますし。
この本の中で、例えばオバマ大統領のくだりで、こんなことが書かれています。
(オバマさんは誰もが知っている通りアメリカ史上初の黒人大統領ですが、
黒人と白人の混血であることから味わった矛盾や葛藤、
そして時に人間扱いされないような許し難い差別を受けてきたりと、
その生まれゆえに様々な苦渋を味わってきたわけです。)
人はそれぞれ、さまざまな境遇の中で生きています。
子どもの頃から恵まれない環境にある人たち。
この不景気の中で、希望の進路に進めない人々。
人間関係に恵まれずに、孤独に生きている人々。
しかし、その負の環境は、その時は苦しくてつらくて仕方ないとしても、
それは紛れもなく何かを成し遂げるための大切なエネルギーなんですね。
言ってみれば、その負のエネルギーが大きければ大きいほど、
その人のポテンシャルは高いのです。
人はマイナスのエネルギーをバネにして、それを巨大なプラスのエネルギーに
変換することができます。人間は、そのエネルギーなしには、
何か大きなことを成し遂げることなど、到底不可能なのです。
逆に言うと、今、何もかも恵まれているような人は、残念ながら、
そのエネルギーを持ちあわせていません。
言い換えれば、今後、何かすごいことを成し遂げる可能性すらないのですね。
彼らは、いちばん大切なエネルギーを持っていないのですから。
どんなに辛くても負の環境に押しつぶされずに、
マイナスのエネルギーをプラスに変換することさえできれば、
やがて自分をとりまく状況は、かならず大きく変わっていくものなのだと思います。
そうだよね、「災い転じて福となす」という言葉があるように、
マイナスな時こそ実は大きなチャンスなのだとよく言いますし、
なにかの障害にぶつかった時にこそ、その人の真価が問われるのだと思います。
ずっと恵まれていたら、ハングリー精神なんて生まれませんものね!
本を裁断する時代 /茨城県牛久市で、経済学、統計学などの専門書、小説、単行本などお譲り頂きました。
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うへえ・・・・。
蔵書をバラしてPDFに 「自力で電子書籍」派、増える(asahi.com)
本やコミックの背表紙を切り落とし、全ページをスキャナーで読み込んで
自家製の電子書籍を作る人が増えている。新型情報端末iPad(アイパッド)など、
電子書籍を読める機器の登場が追い風になり、裁断機やスキャナーの売り上げも伸びている。
大阪府豊中市の会社員の男性(24)は6月から、持っている本や雑誌の「電子化」を始めた。
背表紙を大型の裁断機で切り、バラバラになった本をスキャナーにセット。
1冊数分で自動読み取りが完了し、PDF形式で保存する。「作業は予想以上に簡単」という。
蔵書は増え続け、部屋を占拠してしまうのは時間の問題だった。
裁断機とスキャナーで7万円近くかかったが、
「出張時に何冊分もの本を持ち歩けるし、パソコンで処理すれば全文を検索でき、
知りたいことが書かれているページにすぐたどり着ける」とメリットを挙げる。
東京都の公認会計士磯崎哲也さん(48)も、自前の電子書籍をiPadに収めて持ち歩く。
「実際に作業してみると楽で驚いた」。作り方をブログで紹介し、反響があったという。
日本でも電子書籍端末は普及しつつあるが、出版社の電子書籍ビジネスへの
本格的な進出は始まったばかり。電子化は著作権法上の「複製」にあたるが、
個人的な読書など「私的使用」のためであれば問題ない。
マンガ本などを電子化する人は前からいたが、
端末の登場でより多くの人が興味を持ったとみられる。
「自作に最適」と紹介されたスキャナーは、今春の販売数が前年同時期に比べて
3割以上伸び、発売以来累計で100万台を売るヒット商品に。
定価で5万円以上する裁断機も好調で、取り扱う文房具メーカーのプラス(本社・東京)は、
「元々業務用だったが、電子書籍が注目され、個人の需要が増えた」。
問題も出てきた。東京の業者が4月に1冊100円で裁断、
スキャンを代行するサービスを開始。別の複数の業者も代行業に参入した。
代行の可否はネット上で論争になったが、
「著作権法は私的使用する者自身が複製することを求めており、
業者が営利目的でスキャンを代行することは違法」(神戸大大学院の島並良教授)
といった見解が主流。日本書籍出版協会(東京都)は、
「このまま営業を続けるならば何らかの対応を検討せざるを得ない」との立場だ。
樋口清一事務局長は、自作の電子書籍について、「私的な利用なら仕方がない」としつつも、
「コミックなどは電子化されれば、ネット上で違法に流通する恐れも出てくる」と心配する。
(千葉雄高)
http://www.asahi.com/national/update/0716/OSK201007160092.html
本を裁断してスキャナーで読み取らせ、PDF形式に保存する・・
というサービスがあるというのは、しばらく前に人に聞いて知っていたんだけど。
自宅でやっている人もこんなに増えているとは、うわあ・・・。
最初にこのやり方を聞いたときは、
「本を切り刻むなんて!! 信じられないわっ!! 」
と、ショックでありました。まあ、本を愛する古本屋としては、
恐らく普通の反応じゃないかなあと思うんですが(苦笑)
・・・でも、最初の抵抗感や嫌悪感みたいなものが消えて、落ち着いて考えてみると、
「やっぱり便利だよなあ・・(;-_-)」と・・。
例えば時々ね、ブログを書いていて、
「確か誰々の本にこんな事が書いてあったはずだけど・・
どの本だっけ、どこに書いてあったっけ・・(汗)」
などと、探すことがあります。そんな時に、
「ああ、検索で探せたらいいのに!」
と思ったりするわけです。これが、PDFだと検索できちゃうんですものね。
こんな、素人ブログですらそう思ったりするので、
例えば作家とか学者とか先生とか、仕事で必要な方達はいっそう便利だろうというのは
想像に難くありません。
たまる一方の蔵書も、これで解決、場所をまったく取りません。
今、うちには寝室にも本がビッシリなので、
寝ているときに大地震でも来たらホントにヤバイと思う、けっこう切実なのです。
・・でもやっぱり、本を切るというのはちょいと抵抗があるんですがね・・(ノд`)・゜・。
そうは言っても、実際に一度やってしまったら、平気になっちゃうのかな。
そもそも私は、古本屋さんになる前は、帯はおろかカバーも捨てちゃったり折り目・書込、
「本は読めればよい!」と平気でやっていたしなあ・・
でも電子書籍になったら、昨日記事で紹介したような「初版帯付!」とか
何の価値も無くなってしまうのかしらね・・。
「虚無への供物」初版帯付美本 /埼玉県八潮市で、仏教書、美術、絵画、書道、篆刻の本などお譲り頂きました。
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あーーーー・・
やる気でなーーーい・・
だって、あまりに売れないんだもん・・
連休の初めのほうはだいたい売れないし。
今は夏枯れの時期だし。
っていうので予想はしてたけど、でもそれにしても売れないわ・・_| ̄|○
そういえばマケプレ、送料250円になるんですって??
で、そのうち60円がアマゾンに徴収されて、出品者側に送料として残るのが190円、と。
・・これって要は、
ってことかしらねー(ノ∀`)・゜・。
まあ、送料が安くなるのは購入者側にとってはありがたいことですけどね、うん。
「虚無への供物」 塔晶夫(中井英夫)/講談社
昭和39年初版帯付!
「小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、夢野久作『ドグラ・マグラ 』とともに、
日本探偵小説史上の三大奇書と並び称される。(ウィキペディアより)」
ほほーう・・・
「読んでみようかな?(;;;゚∀゚)ドキドキ」
「安い文庫版で読めやあ!(;;;`ω´)ノ」
こんな本も入ってきましたよ。
アルカディア・・・?
はて、どこかで聞いたような言葉・・・
あ、そうか、キャプテン・ハーロックの乗っている船の名前が「アルカディア号」だ!(笑)
「アルカディア」というのは、ギリシャの地名・および理想郷の名前だったんですね、
へえ~~。
戦前のグリコのおまけなど /東京都武蔵野市と府中市で、絶版マンガ、手塚治虫、松本零士、つげ義春、青林堂などの本や、勲章、帯留め、焼きもの、茶道具、外国のコイン、メダルなどお譲り頂きました。
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今日も色々入ってきました~
年季が入ったメガネケース。横浜の眼鏡屋さんだったのかな。
中を開けてみると、
おお~、いかにもいんてりじぇーんすな昔のメガネ
映画の小道具とかに使えちゃいそうですね。
武士みたいな人が弓を持って立っていますね。
歴史上の人物なのかしら、それとも神話?ヤマトタケルノミコトとか?
さすが戦前、お菓子のおまけといえど渋いです!
(追記:情報を寄せていただきました(多謝!)、神武天皇ではないかということです。)
こちらも年期入ってますよー!
これは背負子(しょいこ)と言って、紐を通してこんな風に使うわけです。
今でも、こういうのを背負って山菜採りに行ったりするんだね。
あと運動会の玉入れなんかでもおなじみですね(^^)
今日は東京都武蔵野市と調布市で出張買取りでした。
どうもありがとうございました!
ラリ猫、ラブリー!(笑) /東京都杉並区で、実用書、ビジネス書、文庫本などお譲り頂きました。
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大股開いてくつろぐシュガー氏。
野生じゃありえんだろこの姿!・゜゜・(/∀\*)・゜゜・
いやあでも嬉しいよ、こんなに安心しきった無防備な姿を見せてもらえるなんて、
飼い主冥利に尽きるわよね
そして、くまきちにナデナデされて気持ちよくなっているうちに、
舌をしまい忘れるシュガー氏。
(猫は時々舌をしまい忘れます 笑)
今日は東京都杉並区で、
実用書、ビジネス書、文庫本などお譲り頂きました。
以前も呼んでいただいたお客様でした、
再度のご依頼、誠にどうもありがとうございました!
舟越保武のブロンズ像 /東京都新宿区落合付近、板橋区常盤台付近で、デザイン、スピリチュアル、精神世界、カメラ、写真、音楽、歴史書などの本をお譲り頂きました。
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ブロンズ像が入ってきました~!
舟越保武(ふなこし やすたけ、1912~2002年)という人の作品だそうです。
キリスト教を題材にした作品が多いんですね、
確かにこの女性像も静謐な美しさで、なんとなくマリア様のような雰囲気です。
今日くまきちは東京都新宿区と板橋区で出張買取りでした、どうもありがとうございました!
ちなみに今日伺ったお客様は、これから猫を飼いたいのだそうで、
あらあ~、いいですね~ 猫は実にいいですよ、ええ~!!
猫ちゃんを家族に迎え入れる方法は色々あると思いますが、
個人的にはぜひライフボートさんなどで、里親を待っている猫ちゃん達を
1匹でも救っていただければ嬉しいな・・と、
捨て猫出身だった我が家の2匹のことを思うとついつい思ってしまうのですが、
とにかく何にせよ動物と暮らすっていいものです、
たくさん可愛がって幸せにしてあげて下さいませ、
そしたら飼い主さんにもたくさん幸せをくれること、請け合いです!!
今年だって魅惑のデコ
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今日、お買い物に行こうと、くまきちと車に乗り込んだとき。
バチーーーーーン!!
「蚊だよ蚊!ていうかアンタ、なんでデコ刺されてんのにいつも気づかんのよ!!」
そうなのです・・・不思議と毎年1回は必ずデコを蚊に刺され、
くまきちにバチーーンされるのです(汗)
(去年はこちら→「魅惑のデコ」)
ほほう、去年刺されたのは9月であったか。
今年はもう刺されたから、デコは安泰かなー?(´∀`)
「いや・・・アナタ、年に2度刺されることもありますよ・・・(∥-ω-)」
ちなみに、くまきちは先日とある市場で、
知り合いでは無い見知らぬ人に突然、
バチーーーーーン!!
と、やはりはたかれたのだそうです(笑)
くまきち談:
「ちゃんと、蚊がいるからだってわかっているのに、
知り合いでも無い人に叩かれるのは
意外に衝撃でした・・
」
だよねー、わかるわかる!(笑)
子どもの頃ならまだしも、大の大人になってから人様にはたかれることなんてまず無いし、
蚊だとわかっていてもちょっと動揺するよね~!(;^^)
これからはいよいよ蚊の季節、特にくまきちは外での仕事も多いから、大変です。
でも今は色々便利なグッズもあるし、ちゃんと対策をして備えましょう!
浮世絵、入荷しました
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先日、浮世絵が入ってきました~ いくつかご紹介!
いずれも、3枚綴りです。
明治24年発行、作者は楊洲周延(ようしゅうちかのぶ 1838~1912年)。
雪の降りしきる隅田川で、あでやかなお姉さん達がご挨拶中(?)。
保存状態が良かったらしく、色も鮮やかで紙もキレイです、
今から120年も前の絵だとは思えません
明治28年発行、作者は水野年方(みずのとしかた 1866~1908年)。
水野年方は、月岡芳年に師事。
自らの弟子としては鏑木清方などを輩出したそうです。
タイトルになっている「立見少将」とは、
立見尚文(たつみ なおふみ 1845~1907年)という人のようです。
陸軍軍人で、「幕末から明治期において最高の指揮官と言われた。」そうです。
松の木の下で寝ている立見少将を見ながら、右上の兵士達は何やらおしゃべりしています、
何て言っているのかな?
女性達が碁や音楽や書画を楽しんでおります。
明治22年発行、作者は水野年方(みずのとしかた 1866~1908年)。
ちなみに”琴棋書画(きんきしょが)”というのは、
古来中国で知識階級のたしなみとされてきたんだそうです。
「しかし、文人達はこれらの芸を飽くまで自らが文雅を楽しむための余技として捉え、
他者から職業的な営みと見られることを極度に嫌った。
金銭を目的とすることは雅を尊ぶ文人の価値基準には
堪えない俗物的な行為とされたからである。(ウィキペディアより)」
あくまで”たしなみ”じゃなきゃいけなかったのね
でも、
「ただし、実際には芸を売って糊口をしのぐこともこれを貪らないかぎりは下賤とは見做されず、
貧窮にあえぐ文人の多くが書画を売って米に換えた。(ウィキペディアより)」
矜持だけでは食べていけませんものねえ(;^^)
上の女性の、楽しそうに琴を弾く姿も艶やかで素敵ですが、
下の女性の、指先を染料に付けながら口に筆をくわえる姿、
なんだか粋でかっこいいじゃあございませんか
いつの世も・・・ /東京都豊島区と埼玉県さいたま市桜区で、本、コミック、マンガセット(最新刊までの既刊セット)、DVD、ゲームソフト(PSP、ゲームボーイアドバンス)などお譲り頂きました。
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ちくま文庫の「山田風太郎明治小説全集」が8冊入ってきまして、
今読んでおります。
いやあ、これがやっぱり面白い。
全14巻なので、あと6冊あるんだよね、また入ってこないかしら~!(笑)
内容は、はっきり言ってかなり荒唐無稽です、
3,4巻の「幻燈辻馬車」なんて、ピンチの時は幽霊が来て救ってくれるんだから!(笑)
でもそんな絵空事でも、すごい迫力でぐいぐい引き込まれて
思わず夢中で読み進んでしまうのは、やはり筆の力量以外の何物でもないのでしょうね。
やっぱりすごいです、山田風太郎!
登場人物がこれまた賑やかで、架空のキャラクターももちろんいますが、
明治時代の実在の人物達がきら星の如く登場し、
偉人達だって風太郎氏の手にかかればすんごいことになっちゃいます(笑)
どの人が実在の人物で、またどこまでが本当の史実に基づいた話なのか、
私は歴史に明るいわけではないので時々混乱しちゃったりもしますが
その、現実なのかはたまた夢うつつなのか、境界線が曖昧な感じが
独特な妙味になってまた面白いのです。
さて、11巻の「ラスプーチンが来た」を読んでいたら、こんなくだりがあって
思わず苦笑してしまいました。
あのお茶の水のニコライ堂を建てた、ニコライ大主教が登場している場面なのですが、
(抜粋)
すでに1886年(明治二年)、彼(ニコライ大主教)が
故国の--ドストエフスキーが「罪と罰」を連載した--雑誌「ロシア報知」に発表した
「キリスト教宣教団の観点から見た日本」という論文がある。
これを読んで作者は大変感ずるところが多大であったから、
ここで紹介させていただきたい。
「--上からは絶対宣誓、下はひたすらの盲従、無知、愚鈍、
そして同時に泰然たる自己満足と傲慢、その結果たる純重と停滞。
--これが東洋の諸国家についてのわれわれの理解に必ずついてまわる概念である」
と、彼はいう。
しかるに、日本だけはそうではない。
「日本人は、あたかも古い着物を棄て去るように、それまでの文明を投げ捨てる。
そして、臆面もなくと言いたくなるほどの大胆不敵な手つきで、
ありとあらゆるヨーロッパ的なるものにつかみかかっている」
「もし物理的に可能であったら、日本人全体の半分が外国へ学びに出てゆく。
そう言っても決して過言ではない」
そして日本人は、現在のヨーロッパの民衆に比較して
はるかに好条件の市民的権利を持っているのに、なおそれに不満をいだき、
「商人は、実際にはその税は決して重くないのに、あれやこれや税のことで不満を言い、
農民は年貢の取り立てで愚痴を言う。また、誰もかれもが役人を軽蔑していて、
『連中と来たら、どいつもこいつも袖の下を取る。やつらはろくでなしだ』と言っている」
「そして民衆はおしなべて、この国の貧しさの責任は政府にあると口をそろえて非難している。
--それでいてこの国には、乞食の姿はほとんど見かけないし、どの都市でも、夜毎、
歓楽街は音楽と踊りで賑わっているのである(中村健介訳『ニコライの見た幕末日本』)」
これがニコライの見た「幕末」日本であったかと聞くと驚かざるを得ない。
これは昭和後期の日本と同じではないか。
--また「東洋諸国家」も、百年後、同じではないか。
そして、ニコライの批判した東洋の特徴は、昔も今も、
ロシアにも頑然と存在する特徴ではないのか?
(抜粋)
この、文中で引用されているニコライの論文が書かれたのは1886年、今から124年前のこと。
そしてこの「ラスプーチンが来た」という本が山田風太郎によって書かれたのは
1984年のことのようですから(ウィキペディアより)、今から26年前ということになります。
興味深いですねえ・・。
偶然ですが今日は参議院選挙でしたから、
なんとなくタイムリーな話題となりましたね(;^^)
95年前の手紙が・・
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ネットでこんな記事を見つけて、へえぇぇぇ~~と思いました
「95年前の手紙が偶然孫の元へ、古いはがきコレクターとの出会いで。」
世の中には、いろいろなコレクターがいる。米カリフォルニア州に住む
63歳のニハド・エリック・ジノビッチさんが集めているのは、古いはがき。
数十年にわたって集めたその数は、実に20万通に上るという。
そんなジノビッチさんは先日、母国ボスニア・ヘルツェゴビナの
アンティークショップを巡っている際、1人の男性と出会った。
名前にピンと来たジノビッチさんは、大量のコレクションの中にある1枚のはがきを思い出し
男性に見せると、それは彼の祖父の物と判明。戦争によって家族に届かなかったはがきが、
95年ぶりに孫の手へ渡されたという。
英紙デイリー・テレグラフによると、元宝石商というジノビッチさんは
友人や地元のコレクターたちに会うため、たびたび母国の首都サラエヴォへ渡航。
米国やサラエヴォのアンティークショップで見つけたコレクションを見せ合っては
楽しんでいるそうだ。そして、先週もサラエヴォに降り立ったジノビッチさんが、
いつものように店を巡って掘り出し物を探索しているとき、出会ったのが件の男性だった。
男性はサラエヴォで歯科医をしているNadir Bicakcicさん。するとジノビッチさんは、
名前を聞いて1枚のはがきを思い出した。それは表にはハッキリと刻まれた
宛先や差出人、本文、“1915年6月13日”の日付、裏には兵士の集合写真という、
カリフォルニア州ロングビーチで開かれたアンティーク販売の催しで発見した絵はがき。
ジノビッチさんはこれを50ドル(約4,500円)で購入したそうだ。
はがきはサラエヴォに住む「Asim Bicakcic」さんに宛てられ、
差出人には「Edhem」という名が記されていた。
クロアチア紙24sataには、はがきの写真が掲載されているが、
95年前の物とは思えないほど文や消印がきれいに残っていることが分かる。
この存在が頭に残っていたジノビッチさんは、出会った翌日に再びBicakcicさんと対面。
はがきを見て、Bicakcicさんは「しばらく凍りついた」と話している。
はがきを出したのは、彼の祖父のEdhemさん。
Edhemさんは、第一次世界大戦で出征していたハンガリーでこのはがきを書き、
投函したらしい。裏の写真には祖父らしき男性が「右から3番目」にいたそう。
戦争後は帰国を果たし、サラエヴォ市長にまでなったという祖父のはがきは、
妻に渡すようにと添えられてサラエヴォの親類宛てに送られたものの、
戦争の混乱で届けられることはなかったようだ.
こうして95年の時を経て、ようやく家族の元にたどり着いた1枚のはがき。
現在48歳のBicakcicさんは1941年に亡くなった祖父と直接顔を合わせることはなかったが、
95年前の手紙を受け取ることができ、感慨深い様子だ。はがきそのものは家宝として
大事に保管するというBicakcicさん、裏の写真を拡大して壁に飾る予定と語り、
今後はゆっくり祖父と顔を合わせていくつもりだという。
まあ~、素敵なお話じゃございませんか
95年ぶりにご遺族の手に渡るなんて、すごい!
うちにも、古い絵葉書はちょくちょく入ってきますので、
思わず身近に感じてしまうエピソードでありました、
もしこんな巡り合わせがあったら感激しちゃうなあ!
しばらくはまじまじと宛名とか見ちゃうと思います(笑)
でもこのジノビッチさん、よく宛名を覚えていたなあ・・
よほど変わった名前でもない限り、私はとても覚えていられる自信は無いです・・ガーン